マンガ版【ゴブリンスレイヤー】に登場する、ゴブリンを含む全ての敵キャラクターを紹介するページです。
ひと口に”ゴブリン”と言っても、その種類はさまざまにあります。
この記事を読めば、更にゴブスレのダークなファンタジー世界を楽しめるでしょう。
ゴブリン(一般)
作中でもっとも登場回数の多いモンスターである、通常のゴブリン。
世界に蔓延る祈らぬ者の中でも、最多の数を誇る怪物となっています。
ゴブリンの武装
鉄製のナイフや剣、斧に弓など、人間から奪った武装を用いた直接攻撃を用います。
また鎧や盾、兜といった防御を固めることも覚えており、上等な装備を揃えたゴブリンはそれだけで脅威度が増すことに。
彼らの巣穴にはほぼ何かしらの罠が仕掛けられており、無策で侵入する者を容赦なく陥れるでしょう。
更に毒草や糞便から毒性を抽出する技術も併せ持っており、一度の刃傷で致命傷となる場合もあります。
よって鎖帷子や鎧のような防具を身に付けずにこれらを相手取った場合、傷を負わずに戦い続けることを強いられることに。
中には狼や犬といった種族を、番犬や騎乗のために飼いならしている一族も居り、それらは平原での機動力や哨戒用に使用されることになります。
ゴブリンの食性
主に人間から略奪したモノを口にして生きている種族になります。
穀物や家畜など、奪いやすい食糧は徒党を組まないはぐれゴブリンのいい餌です。
また大規模な略奪の時や、巣穴を脅かしに来た冒険者の肉を喰らうこともあります。
女は娯楽や繁殖のために生かされることが多いものの、男は残らず彼らの腹の中に収まる運命となるでしょう。
つまり有り体に言って、なんでも喰らう雑食、言い換えれば悪食なのがゴブリンの特徴なのです。
ゴブリンの体質
特徴的なのは夜目の利きで、真っ暗な洞窟内でも灯りを必要としません。
よって照明を落とした奇襲は彼らに通じず、逆にアドバンテージを与えてしまいます。
その性質から分かるように、夜行性なのも特徴。
日中に眠り夕方に目覚め、夜半に略奪行動を開始します。
よってゴブリンを知っている冒険者の多くは、日中から明け方の就寝時に襲撃を仕掛けます。
しかしそういった弱点はもちろん彼らも自覚しており、人間でいうところの夜警を立てることも決して珍しくはありません。
ゴブリンの繁殖体系
ゴブリンにはメスが存在しないため、自己の種族内で繁殖を行うことが出来ません。
その代わりに、他種族との交合でゴブリンを生ませることが出来ます。
つまり人間の娘を村からさらっていく目的はそれであり、すなわちゴブリンを孕まされることとなるのです。
更に彼らは娯楽として凌辱に興じる癖もあり、繁殖目的以外でも強引な交尾を楽しむ悪趣味さを有しています。
よって巣穴によっては、生かさず殺さずの娘が慰み者の虜囚となり続けているケースもまま見られます。
彼らの生育速度は非常に早く、素早い駆逐をしないと延々と増殖を繰り返すしぶとさがあります。
また幼少期からも残忍性と狡猾さを持つため、子供だからと見逃すのはおおいに危険。
慈悲や慈愛を見せることなく、残らず処理することが冒険者には求められるでしょう。
ゴブリンの知性
「ゴブリンは馬鹿だが、間抜けじゃない」
多くの冒険者による誤解があるものの、ゴブリンは決して頭の回らない愚か者ではありません。
学習し、知恵を絞り、策を弄じる。
およそ人間の練ることが出来る大半の戦術は、彼らにも取り得ると思っておかねばならないでしょう。
また優れた指導者を持ったゴブリンらはそれだけ成長も速く、モノ作りや統率、更には種族内の規範といった、ある種の社会を生成することも可能となるのです。
そして彼らには道義や秩序といった倫理観は無いために、上記のような忌避されるべき”肉の盾“なども平気で扱えます。
うまくハマれば、策謀で人間を凌駕することも難しいことではないと思われます。
ちなみに上位種の中には、人語を解する者も居ます。
他種族の言語を操れるということの意味を考えると、おのずとその知性も浮き彫りになるでしょう。
ゴブリンに対する人間の評価
通常のゴブリンは背丈は子どもほどで、それほど力も強くなく、また知能も低いために、一般的には低級な怪物と認識されています。
ですがその実態はゴブリンスレイヤーからすると、やや違ったものとなります。
村で時折見かけられるようなはぐれのゴブリンは、その脅威のつま先すらも見せていません。
奴らが真に恐ろしいのは群れた時であり、その総数や統率者の有無で脅威度は大きく変わるでしょう。
しかしそういったゴブリンの恐怖よりも、世界には喫緊で対処すべき課題が多く存在しています。
(悪魔、魔神、ドラゴンなど)
よって国家や領主といった大規模な軍隊がこの小鬼の掃討にあたることはなく、基本的には駆け出しの白磁級冒険者に割り振られるべき仕事とされます。
そしてその中の何割かが、その巣穴から無事には戻れないこととなるのです。
田舎者(ホブゴブリン)
通常のゴブリンよりも何倍も大きい個体。
冒険者との戦いを何度も経験した末に、生き残ったゴブリンのうち一部が、こうした巨躯を手に入れることとなります。
かつて巣穴を持たずに平原を流浪していたゴブリンの先祖は、寒さに耐えるためにこうした大柄な体躯を有していたとされます。
つまりこの巨躯は、ある種の”先祖返り“であるとの仮説が一部では為されてます。
主に肉弾戦に秀でており、半端な剣術や体術では渡り合えない相手です。
体格の良さもあいまって、力で対抗するのは賢い判断とは言えないでしょうね。
幸いにも知性はそれほど発達しておらず、単純な罠や仕掛けにもあっさりとかかることが確認されています。
シャーマンゴブリン
術式を操る、高位のゴブリン。
ホブゴブリンと同じく、”渡り“として戦歴を重ねたゴブリンの上位種です。
術式は味方にすれば頼もしい一方で、相手となると危険な部類に入ります。
ゴブリンスレイヤーも、シャーマンを相手にする場合はもっとも最初に始末すべきだと考えているようですね。
小鬼英雄(ゴブリンチャンピオン)
ホブゴブリンの上位互換である、冒険者でいうところの”白金等級“にあたるゴブリンの英雄。
銀等級の冒険者と互角に渡り合うと言われ、単なるゴブリンとはまるで異なる凄みを見せつけます。
数多の戦場を生き抜いた歴戦の猛者らしく、戦い慣れた凄腕ばかりが名を連ねる強敵。
強固な肉体から放たれる一撃は、人間の身体など簡単に吹き飛ばす膂力を持ち合わせています。
小鬼の王(ゴブリンロード)
ゴブリンを従える、ゴブリンの王。
魔力や膂力ではなく、”統率力“という一点が優れた指導者。
単体では有象無象のゴブリンどもに知識や知恵を授け、軍勢としてまとめ上げる能力は随一です。
場合によっては配下に小鬼英雄を従えていることもあり、すなわち彼らの上位に類する位置付けであると知れます。
悪知恵や卑劣な策略に特に長けており、対峙する者はその、悪意そのものと向き合うことを強いられるでしょう。
小鬼聖騎士(ゴブリンパラディン)
“託宣“を受けた特異なゴブリン。
緑の月を信奉し、生贄の娘たちに烙印を捺す部分が他のゴブリンと異なっています。
治癒の奇跡を扱い、ゴブリンの軍勢を束ねる統率者。
その奇異な性質に、ゴブリンスレイヤーは”聖騎士“と名付けました。
人喰い鬼(オーガ)
ゴブリンとは別種となる、高位の怪物。
魔神将から直々に軍を託されるほどに重要なポストであるらしく、そのプライドの高さが特徴です。
見た目通りの強靭な肉体から放つ近接攻撃が強烈で、皮膚自体もヤワな刃物を通さない堅牢さを有しています。
更には術式の扱いにも長けており、生半可な魔術師では到底太刀打ち出来ない規模の魔術を行使します。
遭遇した者は口々にその恐ろしさを伝えるものの、ゴブリンスレイヤーいわく、
「お前なぞより ゴブリンの方がよほど手強い」
闇人(ダークエルフ)
森人と起源を同じくしながら、混沌の勢力に与した裏切りの種族。
耳の長い様相は似ているものの、エルフとの決定的な違いはその、浅黒い肌の色でしょう。
術式の扱いに長けており、高威力の”分解“を最大の武器としています。
また嵐を呼ぶ大規模な魔術も同時に行使しており、その魔力量の片鱗を窺わせました。
身体能力も高く、魔法の曲剣を用いた近接戦闘はひとクセ有り。
混沌の神々による”託宣”を受け、「百手巨人」の召喚を目論みました。
百手巨人(ヘカトンケイル)
混沌の神々によって生み出されし、秩序を砕く呪われし怪物。
名の示す通り、数多の手によって全身を構成されており、その強大さと醜悪な外見は特筆すべきものがあります。
アストラル界から現世へと実体化しようとしたところを、勇者一行によって阻止されました。
大目玉(ベム)
古代遺跡にて、転移の鏡を守護していた混沌の眷属。
大きな瞳からは”解呪”、触手から連なる目玉からは”分解“の術式を発動します。
その場から移動出来ないことから、警備用タレットとしての運用がメイン。
さしたる知性も有しないようで、単純に混沌に与しない侵入者を迎え撃つしか能は無いようです。
アニメ版は上記からどうぞ。
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