マンガ【ダンジョン飯】にて、パーティのメイン調理担当、ドワーフのセンシについて迫る記事となります。
物語冒頭からライオスたちを導くキーマンとして、色々な魔物食を教えてくれる彼。
その秘密に迫ることで、より深くダンジョン飯を楽しんでいきましょう。
種族はドワーフ
センシの種族はドワーフ。
打たれ強く力が強い特性を持ち、近接戦闘に向いた身体能力を有しています。
一方で魔力容量は全種族の中でも最低で、魔術に対する耐性も適性もありません。
寿命はトールマンの二倍半と言われており、60×2.5=150歳程度が平均寿命ですね。
その身体には鉄が流れていると言われており、武具の精製や、鉱山の掘削を生業とすることが多いようです。
センシが持つアダマントの鍋とミスリルの包丁は、彼のかつての仲間から受け継いだものです。
魔法が苦手
センシは魔術に対して非常に懐疑的で、それを専門に扱うマルシルとは時々衝突することになります。
彼いわく魔法は、「安易な道」であるとし、軽々に頼ればいずれ身を滅ぼすと信じています。
特に人の死を覆す『蘇生術』には強い嫌悪を示しており、今では常態化した黄泉返りを「普通ではない」と断じています。
ダンジョンを愛するセンシ
迷宮に対する想いを語るドワーフ。
センシにとってダンジョンとは攻略して富や名声を得るためのものではなく、生活の場のひとつなのです。
だから魔物を必要以上に討伐することや、その生態系を荒らしてしまうことを彼は強く危惧しています。
廻り続けるサイクルの一部となれることに幸福を感じているんですね。
センシをひと言で表すなら、それは『調和』ではないでしょうか。
魔物と共存をはかる
魔物を討伐対象でなく、共存すべき隣人と考えているセンシ。
時にそれは友情として向くことになり、ゴーレムやケルピーは友達のように扱われています。
上記ケルピーはセンシによって「アンヌ」と名付けられており、呼び声に応じて姿を現すカワイイやつでもあります。
魔物が好きといえばライオスですが、彼の場合はまた異なる価値観を持つのが面白いところ。
『知りたい・食べたい・成りたい』を掲げるライオスと違い、センシの求める理想郷はひたすらに『魔物との共生』なのです。
オークは得意先
迷宮で生活する亜人、オーク。
人類に敵対する魔物サイドと考えられている彼らは、冒険者の討伐対象となっています。
しかしそこは流石センシ。
彼はダンジョンで栽培した野菜の物々交換を、この見るも恐ろしげな種族と行っているのです。
ところがこんな風貌と裏腹に、実際は理知的で雄弁、話せば分かるヤツらであるのが面白いところ。
当然ながら人類とは敵対しているスタンスであるものの、ライオスたちにはこれ以降、有効的な態度を示すことになります。
これもすべて、センシがダンジョンの中で築いてきた人脈のなせる所業ですよね。
食事には敬意を払うべし
食事の最中はいつも機嫌の良いセンシですが、そんな彼にも許せないことはあります。
それは食事を粗末にしたり、マナーの悪い作法を取ること。
イヅツミはこれまでそうした教育を一切受けておらず、ファーストコンタクトでセンシにこっぴどく叱られました。
以降イヅツミは少しずつ食事に対する考えを変えつつあり、またセンシも彼女が出来るだけ好んで食べられるようなメニューを思慮するように。
ダンジョン飯を通して、異なる立場のふたりが歩み寄る姿がかわいらしいですよね。
イヅツミになんとか飯を食わせたいセンシ
好き嫌いの多いイヅツミのために、なんとか悪戦苦闘して凝った料理を作りたいセンシ。
マルシルが作った軟膏の薬を煮詰めたソースに変換し、ハンバーグへかけてしまいます。
若者がお腹を空かせないためなら、どんな手段もいとわないセンシ。
こんなにも愛にあふれたドワーフ、そうそう見たことありませんよね。
センシが食にこだわる理由
物語冒頭から、パーティの食生活や栄養について常に考えているセンシ。
彼の掲げるそれは時として常軌を逸した強迫観念ですらあり、とにかく腹の減った若者へ食事を与えることに執念を燃やします。
これにはキチンとした理由があり、彼がダンジョンに居を構えることになったきっかけに起因しています。
それはかつて自分が、年上のドワーフたちにそうされたからです。
たとえ自分が飢えていようとも、年若い者に飯を食わせてやらなければならない。
先達の行いを正しいものと証明するためにも、センシはライオスたちに、いつでも腹いっぱい食べさせてやりたいと考えているのですね。
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