マンガ【ダンジョン飯】でライオス一党の斥候役を引き受けるチルチャック。
そんな彼について深掘りしていくページになります。
幼い容姿と裏腹に、ときおり見せる老練さがチャームポイントなハーフフット。
より深く物語を楽しむために、この記事でチルチャックの全貌をおさらいしていきましょう。
種族はハーフフット
チルチャックの種族は『ハーフフット』
耳が比較的大きく、成人してもなお、子供のような容姿を保つことが特徴です。
成人年齢は14歳で、平均寿命は50歳。エルフやドワーフに比べると、かなり短命な部分が窺えます。
種族特性としては、五感が他種族よりも鋭敏である部分がポイント。
音の反響で建物の構造を理解したり、肌に受ける風で周囲の物体を察知する力に長けています。
一説では、窃盗罪の罰として片足を切られる者が多かったことから、半足と名付けられたともされています。
ハーフフット組合設立者
ダンジョンに潜るハーフフットの同族に対し、チルチャックは組合員になるように要求しています。
手数料を取って契約を管理する彼のスタイルは、同じハーフフットからは反発も。
しかしこれには事情があり、実際にハーフフットをあくどい冒険者から守るための、必要な措置として講じた策でした。
過去にチルチャックは魔物の餌として陥れられそうになった経験があり、そういった不測の事態から同族を守ろうとしていたんですね。
とはいえそうした事情を知らない者からすると、チルチャックは「がめついハーフフットのおっさん」と思われているようです。
チルチャックは自称29歳
仕事をプライベートと切り離すタイプのチルチャックは、個人的な事柄についてパーティメンバーへ話すことを避けています。
しかしマルシルに詰め寄られることで、仕方なく年齢を自白しました。
これについてマルシルとセンシは、「意外と若くて面白味がない」と言い、ライオスは「チルチャック……さん」と改まってみたり。
パーティは全員種族が異なるため、実年齢と容姿についての考え方がそれぞれ違うのが面白いですよね。
妻子アリ、別居中
7巻では、妻子ある男であったことを明かすチルチャック。
しかも妻や子供とは別居中で、もう何年も会っていないとのこと。
マルシルはこういった話題に興味津々で、以降、ウザ絡みを続けることに。
チルチャック年齢詐称疑惑
娘が三人居て、それぞれ成人していることを明かすチルチャック。
このシーン、かつて彼が明かした29歳という年齢に疑惑を持つことになる場面です。
前述したように、ハーフフットの成人年齢は14歳。
つまりチルチャックが仮に最速の14歳で結婚して、その後毎年、間断なく子供をもうけたとしたら、三番目の子供は彼がおおよそ17歳の時に生まれたと考えるべきでしょう。
そしてすべての子供が成人、つまり14歳以上であるという上記の会話を鑑みると…
最低でも彼の年齢は31歳以上でないと計算が合わないのです。
よってチルチャックは自身の年齢に関して、サバを読んでいる可能性が高いですね。
ドライでビジネスライクな性格
チルチャックは金の管理にしっかりしており、特に『報酬前払い』を信条としています。
ファリンを友人として救助したいマルシルとは正反対の、契約履行という点でライオスたちと行動を共にしているということですね。
これを「冷たいヤツ」、と捉えるのは自由ですが、少なくとも契約が有効である間は、信頼をおける仲間であると考えるのが利口でしょう。
個人的には彼自身が言うように、「無報酬で人に尽くす」なんておこがましくも口にする人間の方が、ダンジョン内ではよほど恐ろしく、背中を見せられない人物だと思いますね。
冷徹を装う一面も
臆病で、命を大事にするきらいのあるチルチャック。
しかしその対象は実は自分だけでなく、仲間たち全員に向けられたものでもあります。
彼は向こう見ずな行軍で仲間が死んでいくことを何よりも恐れており、時には引くことの勇気をライオスに説きました。
アツくなりがちなライオスとマルシルに対して、冷静なチルチャックがうまくストッパーとなる、とてもいいパーティであることが示されたエピソードでした。
恋愛至上主義が嫌い
ふた言めには「愛だ、恋だ」とのたまう、恋愛中毒者を毛嫌いしているチルチャック。
彼らは公私混同の境目も考えず、パーティに軋轢のきっかけを生み出します。
そのためチルチャックは『パーティ内の恋愛禁止』を強く提唱しており、またその手の話題を持ち出されることにも反発心を持っています。
これらはすべて彼の経験則に基づいたものであり、すなわち色恋で滅びたパーティが、いくつも存在したことを示しています。
罠の解除や鍵開けのプロフェッショナル
主にチルチャックの仕事は、先行して罠の有無を確かめたり、ピッキングで鍵のかかった扉や宝箱を開けること。
体重が軽いハーフフットの特性によって、加圧で作動するタイプのトラップも彼には無効なのです。
またこれまでの探索の経験則から、階層ごとのトラップの種類や、その数、性質などをおおむね把握しているのも心強いところ。
戦闘は苦手
斥候の得意なチルチャックですが、反して戦闘行為は苦手。
ハーフフットは戦いにおいて重要な要素である『身長』『体重』が著しく劣るため、特に近接戦闘では絶望的に役に立ちません。
ただし弓矢の扱いには多少慣れているらしく、援護程度の射撃には期待出来るようです。
チルチャックの嫌いなモンスター
ミミック
斥候の天敵ともいえる、宝箱に擬態したモンスター、ミミック。
鍵や罠に気を取られると箱を開けた瞬間に襲われてしまうため、対処方法が『そもそも箱を開けない』しか無いようです。
駆け出しの頃は上記のように、だいぶ殺された苦い思い出アリ。
こうした経験からチルチャックはある程度、「いかにもミミックが出そうなシチュエーション」を予測出来るようです。
ちなみにこの天敵を調理して食べた際には、悔しそうに「すげぇうまい……」と呟いていました。
テンタクルス
次点で嫌いなのが、触手植物テンタクルス。
仕掛けを壊し、罠を暴発させ、或いはミミックと結託して冒険者を困らせる厄介者。
まさに斥候泣かせの、嫌がらせモンスターと呼べそうですね。
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