【Dr.STONE】霊長類最強の高校生 帝国キング:司の人物像

Dr.STONE

マンガ【Dr.STONE】にて登場する、帝国の唯一無二のキング、についてまとめたページになります。

千空率いる科学王国と袂を分かち、若者のための理想郷を求めた彼。
その秘めたる心中にフォーカスすることで、更にストーンワールドを楽しんでいきましょう。

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素手も武器アリも最強

引用:Dr.STONE 9巻

作中で個々の戦闘力としては、

司+刀 = 氷月+管槍 > 司+素手 >>>>コハク+刀 > その他大勢

とされており、武器を持てば氷月と同等のぶっちぎり最強、素手でもコハクを軽く上回る、圧倒的戦闘力の持ち主です。

もとより格闘技でならしただけに、徒手空拳によるバトルは得意な部類。
さらにどこで学んだのか、武器を持たせればそれ以上というのだから、もはや手が付けられません。

まぁ捕食態勢のライオンを追い払うどころか、逆にシメれる時点で人間の中でも最高峰なのは理解出来ます。
本来なら銃器を持っても互角と言われる猛獣を素手で倒せるなら、人間に相手など居るはずもありません。

もしや背中に鬼、浮き出てるかな?

出会いはライオンからの逃亡にて

引用:Dr.STONE 1巻

ストーンワールドにて三人目の復活者となった獅子王 司。
本来そのイスは杠のものでしたが、ライオンの群れに追われた千空と大樹は、なし崩し的に司の武力を頼ることに。
目論見はうまく事を為したものの、これ以来、危険思想を持つ男が野に放たれることになりました。

ライオンに追われていなかったどうなっていた?

司の危険性を認識する千空
引用:Dr.STONE 1巻

仮に三番目の石化者を蘇らせる段階で、ライオンが千空と大樹を追っていなかった場合、千空は司を復活させたでしょうか?

答えは恐らく、「No」になるでしょうね。

もちろん全人類総復活を志す千空は、いずれかの段階で司も蘇らせるでしょう。
しかしそれは、一般人の安全保障や警察組織の構築など、かなり文明が開発された段階まで遅らせることが予想されます。
弓隊や銃火器の無い状態のストーンワールドにおいて、突出した個の暴力は現代社会より何倍も尖ったオンリーワンとなり得ます。

合理主義の塊である千空であれば、”霊長類最強“という看板がいかにも危うく、破滅をもたらしかねないと判断するのではないでしょうか。

クロスボウを避ける司

引用:Dr.STONE 1巻

千空が威嚇で射撃したクロスボウを、素手でいなす司。
かなり常人離れした動きに誰もが驚きましたが、この行為は実際に可能なのでしょうか?

千空いわく、使用したクロスボウの速度は200km/h。そして概算で射出時の彼らの距離間を、仮に15mとします。
するとクロスボウ発射から矢が司に到達するまで、およそ0.27秒という算出がなされます。

読みを抜いた、純粋な人間の反応速度は平均で0.19秒、研ぎ澄まされた反応限界では、0.1秒とされます。

よって矢の発射を認識した脳からの命令が最速で脊髄を通り、筋肉まで伝達させた場合、司のように矢を受け止めることは可能であると考えられるでしょう。

また実際には目線や筋肉の弛緩など、千空側の挙動を読めば、更に精度の高い反応は可能となるはずです。
霊長類最強という看板を背負った司にとって、この程度の身のこなしは当然なのかもしれません。

司が火薬(銃)を恐れるワケ

ブラフをかますゲン
引用:Dr.STONE 6巻

クロスボウを受けられるぐらいなら、銃火器ごときで怯える必要はないのでは?

こう思う方も居られるでしょうが、クロスボウと銃火器では、そもそもの土台がまるで異なるのです。

火薬を用いた銃器では、弾丸の射出速度は亜音速~音速(300~1400m/s)となり、時速に換算すると、およそ900~5000km/hものスピードを誇ります。
ストーンワールド産の出来の悪い銃身と火薬であれど、この最低値に近いものを得ることは容易いでしょう。

前段の反応限界の縛りによって、いかに身体能力が優れた人間であっても、銃器から身をかわすことは不可能であるとされています。
発射地点が近ければ単純に反応速度が足りず、音速弾の場合、遠ければ音より先に弾丸が到達するため、どうあっても回避は無理ゲーなのです。

よって司が霊長類最強であろうと、銃火器の生成はすなわち、司帝国の敗北を意味するのですね。
これが、司が極端に千空の火薬精製を警戒した理由の全貌です。

科学マンガにふさわしく、あくまで現実的観点から司に銃を恐れさせた本作。
銃弾を回避出来るような、非現実的ヒーローは存在しないのです。


病気の妹:未来

獅子王未来
引用:Dr.STONE 9巻

不治の病にかかった妹のため、延々とファイトマネーを稼ぎ続けた司。
よくある美談の類いですが、唯一の違いは石化光線によって3700年もの時を隔てたこと。

ここで疑問なのは、

  1. 復活液の権利を保有しているならば、自ら妹を助け出せばよかったのではないか?
  2. なぜ未来の復活というカードを千空が持ちだした時、すんなりと停戦を受け入れたのか?

このあたりではないでしょうか。

1.妹を失ったと考えていた

引用:Dr.STONE 9巻

上記でコハクは自身と司の境遇を重ねましたが、両者には決定的な違いがあります。
それはコハクが諦めず、司は諦めたことでしょう。

病院のおおまかな位置まで掴んでおきながら、妹の石像を採掘すらもしなかった兄。
これはつまり、石像化から復活しても、もともと抱える病気までは治らないと考えていたからです。

作中で千空から周辺修復能力を解説された際、司は明らかに驚いていました。
ロクな実験も行わない司帝国では、粉々になった石像でも復活出来るという事実は掴んでいなかったんですね。

つまり端的に言って、旧世界でこそ無心で未来を救おうとした司ですが、ストーンワールドにおいては妹を諦めていた、という結論に辿り着くことになります。

2.科学王国では妹を救出できる準備が万端だった

ダイナマイト
引用:Dr.STONE 9巻

割とさっくり流されていたシーンですが、未来の石像は固い岩盤の下でした。
よってダイナマイトによる掘削は必須で、石器による人力で辿り着くには厳しい位置でした。
皮肉なことに、司自身が忌み嫌った火薬によって、何よりも大切な妹の命を救うことに繋がりました。

また司帝国では率先して優秀な人材を復活させることを念頭としており、目立った特技の発現していない未来を優先的に蘇らせれば、身内のえこひいきと非難されるのは明白です。
そうした作業に帯同する部下も居ないように見えますし、何より司自身が、そうしたマンパワーの私的占有を嫌う性格に思えます。

つまり2.の結論として、司には妹を掘り出せなかった、と考えるのが正しそうです。

アニメ版は上記リンクからどうぞ。


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