マンガ【Dr.STONE】にて登場する、科学王国の神腕職人こと、カセキ先輩の人柄についてまとめたページになります。
驚くほど器用な手先がシブい、まさに仕事人の趣を醸し出すご老人。
彼の魅力を再確認することで、更にストーンワールドを楽しんでいきましょう。
千空・クロムを超える器用さ
知識に加えてそこそこの経験を持つ千空とクロムは、工作作業を実際にこなせる科学屋です。
しかしあくまで若輩の身であるため、度を超えた精密作業においては、やはり引けを取ることになります。
対するカセキの経歴は、驚きの50年。
半世紀もの期間を実直に職人技へ注いできた実力は、とうてい才能やセンスだけで覆せるものではありません。
彼の凄腕は科学王国の全員から全幅の信頼を寄せられており、難しい工作においては第一人者として名の挙がる、まさに神腕職人なのです。
困難な作業ほど燃えるタイプ
カセキにとって至上の喜びは、手先を使った作業そのもの。
千空の提案する、これまでに見たこともない奇怪な設計図の数々は、彼の心にいつも火を点けています。
目の前で拙い手付きなど見せつけられた折には、もう我慢の限界。
「ワシに造らせろ…!」と名乗りを上げちゃいます。
現実でも、稀にこういう人居ますよね。
とんでもなく腕っこきの職人で、それでいて作業以外にはてんで無頓着な人。
昔懐かしい高度成長期を彷彿させるような、文字通りウデ一本で食っているイカした男、それがカセキ爺さんなのです。
難解な設計の想像で服が破ける
普段はこじんまりとした老人なのですが、ひとたび千空から依頼を受けるとスイッチオン。
易々と身に付けた装いを破り、その下に隠される隆々とした筋骨を露わにします。
この恐るべき筋肉が役に立つシーンは皆無なれど、その衣服が破けるさまは科学王国の風物詩。
モノ作りサイヤ人。それがカセキ爺さんの正体なのです。
ともだち
石神村では千空が訪れるまでは、モノ作りに対してあまり寛容な文化が根付いていなかったようです。
カセキは幼少からそうした周囲の目に棘を感じており、必死に人の役に立とうともがいてきました。
しかし彼には心を許せる友は居らず、どこか孤独な生涯を送ってきたように感じさせます。
そんな彼をなんの疑いもなく、自分たちこそ『モノ作り友達』であると告げたクロムと千空。
ジジイの目にも涙。彼のまなじりに浮かんだ熱い雫が、思わず心を打つような名シーンでしたね。
スチームゴリラ号の歴史
カセキ主導で作り上げたストーンワールド初の自動車、スチームゴリラ号。
その歴史を振り返りましょう。
スチームゴリラβ 0.9
原初のスチームゴリラ号。
車輪に緩衝材もなく、操舵も出来ないために、およそヒトを乗せて走る状態とは言えません。
単純にまっすぐ自走するだけの蒸気機関車ですね。
スチームゴリラ号 1.0
乗員を乗せることに特化した、堂々たる自動車の姿を持つスチームゴリラ号。
エアレスタイヤで衝撃を緩和し、舵取りも可能にした立派なクルマです。
首振りエンジンがシングル蒸気システムであるため、登坂路ではパワー不足なのが課題。
スチームゴリラ号 1.2
クロム救出のため装甲を増し、自動車というよりは戦車に近付けたタイプ1.2
蒸気をダブル化したことで、よりパワフルな走りを実現しました。
床罠を踏破するために前輪を巨大化させ、キャタピラで破損リスクを低減。
より戦闘的なフォルムが印象的な一台。
ゴリラのモニュメントがクセ強くなってますね。
スチームゴリラ号 2.0
戦闘車両から乗員用に用途を切り替えた、スチームゴリラ号2.0
竹やりマフラーとワイドなタイヤ、グリルガードがイカしたワイルドスタイル。
こっそり前照灯も装着されており、夜間の走行もバッチリですね。
それにしてもこのカセキ爺さん、どう見てもマフィアのボス感マシマシです。
ゲンを気に入るカセキ
一見してまるでウマの合いそうもないカセキ&ゲン。
しかし爺さんはことあるごとに彼を引っ張り出し、何かと自分の手伝いをさせています。
口先の魔術師たるゲンですが、身体を張った作業全般は苦手。
そうした彼にも居場所を与えるがごとく、優しくも厳しいスパルタ科学の鞭をふるっているようにも感じます。
感覚的には、だらしない息子を働かせるオヤジのような心持ちかもしれませんね。
アニメ版は上記リンクからどうぞ。
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