先日リリースされたマンガ版【化物語】の9巻。
その内容を、若干のネタバレを含みながら紹介していきます。
内容は遂にアニメ版の”傷物語“を踏襲するものとなり、阿良々木くんと忍との出会いを描く、春休み編へと突入しました。
結論から言うと、今回もサイコー。
大暮維人ワールドで刷新された独自の”物語”を、あますところなく楽しみ尽くしましょう。
時系列はギューンと遡行
巻末に懇切丁寧なタイムラインが掲載されており、アニメ未見のユーザーにもバッチリフレンドリーな仕様になっております。
赤枠で囲った部分が、今現在の9巻で起こっている怪異。
8巻”なでこスネイク”の解決をもって、現代における事件はひとまずの小休止といったところ。
阿良々木くんのメモリアルな思い出に浸ることで、羽川や忍との出会い、そして春休みに起きた事件の顛末を知ることとなります。
今まで作中で要所要所匂わされてきた部分への言及だけあって、期待感はマシマシです。
ハートアンダーブレード マジ天使
ヒェッ…!
阿良々木くんが、命を賭す覚悟で血を分け与える理由もよく分かります。
下心なしに「美しい」と感じたことで、彼は身を投げうつ覚悟をしたのです。
理屈抜きの美しさを醸し出すなんて、もはや絵画や彫刻、或いは自然風景のレベルですわ。
つまりハートアンダーブレードは、存在自体が一種のアート。
こどもきゅうけつき。
見た目は子ども、中身はBBAの典型例ですが、そこは物語クオリティ。
シュールとウィットのコラボレーションで、奇妙で独特な存在感を確立しています。
これまで忍は、「喋らないヘルメットの子」としか認識されていなかったはずです。
しかしこの饒舌な吸血鬼を目の当たりにして、また新たな疑問も浮かぶでしょう。
そうなればもう、すでに物語シリーズの虜なのです。
括目せよ これがドラマツルギーの雄っぱいだ
おお、雄々しき山々の連なりよ。
Jカップ雄っぱいの吸血鬼こと、ドラマツルギー。
阿良々木くんが最初にブチのめすことになった(勝手にされた)相手です。
アニメ版と異なり、色黒かつ、ムチムチタンクトップ。
更に肉体美の増した筋肉の化身であります。
「顔が見えないっ…」
引用:化物語 9巻
これまで男性キャラクターの乏しかった作品だけに、ここぞと投入されたハンターの三人は新鮮味に溢れています。
またバトル要素はあまり前面でなかった前巻までと異なり、今回からはバチバチの殺し愛。
ヤツらは本気でタマを奪りに来ます。
魅力あふれるタンクトップの筋肉ダルマとの闘争は、残念ながら本巻ではおあずけ。
揺れ跳ねる大胸筋を次巻以降で見逃すなッ!
羽川 vs. ギロチンカッター
駅構内で出会ってしまった羽川とハンターたち。
ギロチンカッターは禅問答のような問いを投げかけ、彼女の知性を試します。
自称:神であるギロチンカッターはもちろんですが、先鋭的なまでに理知を保つ羽川にも、どちらも等しく常軌を逸したものを感じてしまいますね。
ここで絡まれた羽川が無事であることは、後のシナリオを見ている我々には周知です。
しかしギロチンカッターさんは…
ご立腹でありんす。
怪異を嫌い、それを滅することを至上とする自称:神。
これはまあ、阿良々木くんとソリが合わなそうなのはひと目で見て取れますね。
よだれ…、漏れてるケド…大丈夫?
エピソードくんにも期待
今回は影の薄い、イキりイケメンだったエピソードくんですが、彼も良い味は出してます。
アニメ版よりも大人感が増して、だいぶガチめのイケメン化されたエピソードくん。
便所の国へ帰るよう、促されたい女子が急増するとかなんとか。
まとめ
醍醐味である会話の合いの手も相変わらずバツグンで、物語×大暮維人の相性を再認識させられました。
画力マキシマムでプロットが良ければ、そりゃ面白くないハズないですからね。
ともあれ動いて喋る忍が本格始動するのは、この巻から。
今後に期待膨らませられる、至高の過去編でした。
アニメ版も面白いので、この機会に一度ご視聴あれ。
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