【魔法少女特殊戦あすか】における主人公である、大鳥居あすか。
彼女の人物像や戦闘スタイル、性格などについておさらいするページになります。
大戦後の現代においては、間違いなくマジカルファイブ最強の魔法少女、ラプチャーである彼女。
その魅力的な人柄について、いま一度再確認していきましょう!
現存する最強魔法少女
魔法少女名は『ラプチャー☆あすか』
※Rapture=救世主の再臨、或いは歓喜の意
公式に確認されている魔法少女の中では最も戦闘力が高いと目されており、先の対戦では司令官兼、切り札としての役割をまっとうしました。
冷静な状況判断や指示に長けており、即興で制圧戦を組み立てる手腕は、プロ顔負けの腕前と言えそうです。
他の魔法少女と比較しても、魔力容量や体術、銃撃戦など、すべての要素が上位に数えられる逸材。
武器は魔法のカランビット
光粒子の質量化によって、対象をすべて切り裂くラプチャーの得意武器。
高周波ブレードの進化版といった頃合いで、かなりのオーバーテクノロジーを覗かせています。
作中では魔力付与によってもはやエクスカリバー化しており、巨大化して投げつけるラプチャー・タロンは、防ぐことのかなわぬ一撃必死の投剣技になります。
また状況によっては直刀化することもできるようで、小刀形態や、ナイフとしての運用も可能なようです。
なお、『カランビット』という武器に馴染みが無い方は多そうですが、暗殺業界ではかなりポピュラーな武器。
直線のナイフよりも湾曲した部分でのカットに長けているため、相手のディスアーム(Disarm:武装解除)に強く、また円の動きで各部動脈を破壊出来るため、攻守に優れた近接武器なのです。
映画、『RE:BORN』でも全編に渡って登場しており、クロースコンバットにおける汎用性の高さは、初見をおおいに驚かせましたね。
もとは東南アジアの農耕民が使っていた農具だそうですが、今では実戦系戦闘術のお供として挙がる方が多いです。
銃撃戦も心得アリ
あすかはカランビットのほか、拳銃やグレネードの類いなど、サイドアームの装備を常に心がけているようです。
魔力使用なく一定の火力を生み出せるこれらは、凶悪な冥獣はまだしも、人間相手であれば十二分に有用な攻撃手段です。
『魔法少女』というと魔法だけで戦うイメージがありますが、本作ではそれは誤り。
魔力切れや魔法耐性の存在を懸念する場合、現代火器を携行することは、戦場に立つ者の最低限のたしなみと言えるでしょう。
ちなみに当たり前のように片手で抜いて射撃していますが、実はこれだけでも素人には高難易度の凄ワザ。
海外でガンクラブへ赴いたことのある方なら分かると思いますが、こんな撃ち方では真っすぐ飛ばすどころか、射撃するだけでもかなりの修練を必要とします。
恐らく魔法少女として命を受けたのち、しかるべき機関にて相当量の訓練を積んだと推測できます。
体術も強い
CQCに必須の技巧として、優れた体術が挙がります。
ナイフの届く範囲以内では銃火器よりも素早く確実に相手を仕留めることが出来るため、戦闘員は必ず何らかの近接戦闘術を身に付けることを強いられるのです。
あすかはかなりこの技術に長けており、徒手空拳による制圧術は素早く静かで、およそ通常の人間相手では後れを取らない域に達しています。
使用しているのは自衛隊格闘術の一種と思われ、主に国内から講師を募って研鑽を重ねる性質上、柔術や柔道、居合術の色がやや濃いように見受けられます。
もちろん現代戦に適応するために日々改良は重ねられているので、シラットやクラヴ・マガといった、現代戦闘術の流れを組み込まれることもあります。
苦手はセノバイト級
圧倒的魔力量で押し切る”ハロウィン級”と比べ、魔法投射や捕縛術など、搦め手を得意とする”セノバイト級“。
序列でいえばハロウィン級の方が上であるものの、あすかの苦手とするのはセノバイト級です。
これには遠隔攻撃手段に乏しい点や、近接戦闘に持ち込めない弱点を突かれた部分に原因があります。
相手の懐で暴れ回ることを得意とするあすかにとっては、遠隔投射やデバフなど、直接の膂力で勝負しない者は天敵となり得るのです。
死別した両親
大戦中のある日、あすかは両親を地冥界の怪物に拉致されます。
彼らは生きたまま徐々に切り刻まれ、そして3週間後にソレは終わりを告げました。
魔法少女といってもまだ十代の若者であったあすかにとっては、この出来事は耐え難い現実であったように思えるでしょう。
こうした経緯を経たことで、大戦後、彼女はPTSD(心的外傷後ストレス障害)に囚われることとなりました。
一線を退いて、一般人に模していたのはこのためです。
こうした手口は実際に麻薬カルテルやマフィア、テロリストの間で用いられる手法になっています。
対象者の周囲を追い立て、破滅させていくことで、精神的な動揺や判断力の欠如、戦意の喪失といった効果を強くもたらすとされているのです。
執行機関の実働部隊などが素性を隠す最大の理由はこのためであり、報復を逃れるための唯一の手段になります。
しかしあすかの場合は正体を隠しようもなかったために、容易に実家を突き止められてしまいました。
恐らく地元警察などの一定の協力は普段からあったと推測出来るものの、常に保護を行えるとは限りません。
何にしても魔法少女を倒すよりかは、銃火器で武装した単なる人間の方が、地冥界にとっては数段ラクな相手に思えたでしょう。
仲間への愛情が強い
あすかは大戦後の生き残りであるマジカルファイブへの思い入れが特に強く、戦場で築いた絆を何よりも大切にしています。
家族を失った彼女にとっては、ほかの4人はかけがえのない宝物。
誰よりも強い魔法少女は、誰よりも優しく、愛に満ちた女の子でもあるのです。
しかし、こうした戦友への強い依存は、ある種のPTSDであると考えられており、帰国した兵士が、「仲間を守るために戦場へ帰らなければならない」と強迫観念にかられることは珍しくありません。
よって単なる美談としての側面が強いこのエピソードですが、裏側にあるのは戦争の、黒いドロドロとした悪習でもあります。
大戦後にカウンセリングの類いを受けたかは不明であるものの、あすかのメンタルケアは不十分であると考えても不自然ではありません。
メンタルの弱さが弱点
戦闘者の心構えでもっとも重要なのは、友を思いやる気持ちでも、博愛に満ちた高潔さでもありません。
必要なのは、徹底的な無感情。
軍隊トレーニングがなぜ常軌を逸した過度な苦行を課すかといえば、それは感情を消し、無機質な戦闘マシーンを作り上げるためです。
なぜなら、少なくとも現代戦においては、自ら思考する自律者よりも、命令だけをこなす傀儡のほうが有用であるとされるからです。
あすかのように感情に振り回され、行動にブレを生じさせる一兵は、たとえ万雷の武勇をうならせる一騎当千であっても、必ずお役御免になります。
それがなぜかと言えば、心に不安定さを抱えた兵は自身のみならず、同胞や一隊、あるいは軍そのものを破滅させるきっかけとなりえるからです。
彼女がPTSDの疑いで戦線に戻されなかったのは、そうした背景に由来するんですね。
ペイペイに指摘されたように、あすかは魔法少女の中では、武力と相反して、メンタルが飛び抜けて弱いように思えます。
敵に対して憐憫を感じることは無いにしろ、味方に対する有情の偏りは、もはや危険水域と呼ぶに差し支えないと思われます。
アニメ版は上記リンクからどうぞ。
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