マンガ版「魔法少女特殊戦あすか」にて、思わず胸が苦しくなるような鬱シーンのランキングをお届けするページです。
グロ描写とエグめのストーリー、リアリティあるミリタリー描写がウリな本作。
その中でもとびきりダウナーな気分にさせてくれるものを選りすぐりました。
それではさっそく、いってみましょう!
7位:監禁される占星術師
双頭竜ペイペイの相棒である占星術師は狼男によって監禁され、ペイペイを意のままに動かすための人質となっていました。
監禁役のショーンは、旅団長からの命令で徐々に占星術師をいたぶっていきます。
ショーンは占星術師の指をすべて切り落とそうとします。
その後、刑事牧野による潜伏場所の割り出しによって、間一髪ちさとに救い出された占星術師。
仮に何もかもがもう少しだけでも遅れていれば、悲劇的な結末を迎えていたことは疑いようもありません。
6位:拷問を受ける希美
公安外事課所属刑事、牧野の娘であるため、東アジア連合戦線に拉致されてしまったあすかの友人の希美。
「料理人」と「番人」の双子に、ひどい拷問を受けることになります。
あすかとくるみが救助に向かった際には、魔法少女ピックシザーズ☆アビー(アビゲイル)によって左腕を切断されてしまいました。
彼女にとってこの出来事は深刻なPTSD(トラウマ)となり、もはや正常な日常生活を送ることは望めなくなってしまいます。
その後、くるみによる記憶消去療法を受けることで完治。
すべてを忘れた希美は、幸福な女子高生へと戻ることが出来ました。
5位:タマラの姉
死んだ姉の幻影によって、ロシア軍部の傀儡とされていたタマラ。
洗脳を解くためくるみが行った荒療治によって、彼女の辛い過去が紐解かれていきます。
娼婦としてたったひとりの肉親を養っていた姉は、ある日マフィアの資金を盗み出してしまいます。
しかし事実が露見したことで、彼女はタマラの目の前でバラバラにされてしまったのです。
すべてをやり直すためのアタッシュケースだったはずが、逆にすべてを破滅させてしまいました。
タマラはこの事実から逃れるために、洗脳で甦ったニセモノの姉という希望に縋っていたのでした。
4位:ナーズィニーを売った母親
幼少期に母親によって「狼男」へ売られたナーズィニー。
死んだと聞かされていた母が存命であることを知り、真意を確かめるべく彼女は再会を決意します。
しかしそこに居たのは、くたびれたひとりのジャンキーでした。
彼女は娘のことを思い出すことはなく、ナーズィニーへ向けて物乞いをします。
より深く心にキズを負ったナーズィニーは、
「私の母はもう死にました」と牧野らに告げるのでした。
3位:ちさとのクズな父親
ギャンブルで生活費を溶かし、挙句に自分の娘を風俗店で働かせようとしたちさとの父親。
わずか一コマで胸の悪くなるような背景が浮き彫りになります。
金の工面が出来ない父親は、ちさとへ苛烈な暴力を振るいます。
稼ぎ頭だった母親が事故で他界し、ヒモのようなこの男には親という役割はもちろんのこと、人としての生活すらも担うことは出来ません。
この直後、クズ親はギースによって頭を握りつぶされます。
一年もの間このような日々を送っていたちさとには、それは救済の道標に見えたでしょう。
2位:さらわれたあすかの両親
三年前のディストニア大戦中、あすかの両親は「魔法少女の肉親」として拉致されてしまいます。
狙いはもちろん、主力戦力であったあすかの弱体化を狙ったものでしょう。
地冥界の冥獣は以外にも、あすかの両親を「ちゃんと返す」と告げました。
しかし…
「ちょっとずつ」返してあげるムー
見た目の可愛らしさとは裏腹に、マフィアや麻薬カルテルの行う、もっとも非道で残酷な報復措置を取ると宣言した冥獣。
それから3週間後、あすかの両親は首だけになって送りつけられます。
それまでの間、文字通り少しずつバラバラにされていったのでしょう。
冒頭の1話目から、強烈に物語のディテールを伝える手段となったこのエピソード。
忘れ難い一幕となりました。
1位:くるみの生い立ち
強姦殺人犯の娘として生まれたくるみ。
同級生からひどいイジメを受けることになります。
彼女にはなんの咎もないのに、日々繰り返される陰湿な嫌がらせ。
その熾烈さは目を覆いたくなるようなものでした。
父による性的虐待、母による罵倒。
あらゆるものがくるみの世界を壊し、汚し、責め立てていきます。
その後、冥獣によってくるみの家族はあすかと同じように拉致されます。
しかし、彼女にとって薄汚れた家族との絆など、およそ人質になり得るようなものではありませんでした。
壊れかけるくるみ。
もはや救いなどなく、自棄になり、クラスメイトを皆殺しにする寸前まで追い詰められます。
そして壊れかけのくるみを救ったのが、ほかならないあすかだったのです。
物語冒頭から示されていた、あすかに対するくるみの過剰なまでの依存。
その答えがとうとう示されたこのエピソードは、まさに胸の苦しくなるような欝々とした話でした。
アニメ版は上記リンクからどうぞ。
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